家族で外食をするとき、必ず候補にあがるのが回転寿司店ではないでしょうか?値段も安くメニューの種類も多いため、お子様からお年寄りまでたくさんのお客様が来店します。忙しい回転寿司店ではアルバイトの募集も多く見られます。
ここでは私が実際にアルバイトをしていたときの経験をもとに、働いてみないとわからないことや、面接時のアドバイスなどをまとめてみました。これから回転寿司店でのアルバイトを検討している方の情報収集に役立てていただけたらと思います。
仕事内容は?
回転寿司店でのアルバイトの主な仕事は接客・調理です。ほかにも店内を清潔に保つための清掃や、商品補充などがあります。その仕事内容はホールスタッフとキッチンスタッフで分かれています。
ホールスタッフの仕事内容
- 席へのご案内
- ドリンクやデザートの提供
- サイドメニューの調理補助と提供
- お皿のカウント
- お会計(レジ)
- ホール内の洗い物
- ホールの清掃
- ホールの備品補充
キッチンスタッフの仕事内容
- 寿司ネタの仕込み
- 注文品の握り
- 軍艦や巻物などの握り
- サイドメニューの調理
- キッチン内の洗い物
- キッチンの清掃
職場の雰囲気
幅広い年齢層の方が働いているので話題もたくさんあり明るく楽しい雰囲気です。またお昼時には、たくさんのお客さまがいらっしゃいますので店内は活気に満ちています。
回転寿司店のきついところ、楽なところ
きついところ
お昼時や休日などは待ち合い席までお客さまでいっぱいになります。ホールスタッフはお客さまのご希望や席の状況などをよく考えて、効率よくご案内しなければならないので、手も頭も動かしっぱなしで数時間作業することになります。
またキッチンスタッフもご注文を受けたお寿司やサイドメニューの調理をしながら、お持ち帰り用のお寿司も用意しなければなりません。お持ち帰りのご注文がたまってくるとキッチンには殺伐とした空気が流れるので、少し気まずい雰囲気になることも…
そして何より苦戦するのが寿司ネタを覚えなければいけないことです。種類も多く、それらを全部覚え冷蔵庫のどこに保管されているか覚えるまでがとても大変です。
寿司ネタ以外にも、サイドメニューの種類と作り方や仕事のやり方、清掃方法など覚えなくてはいけないことがたくさんあるのに頭がパンクしそう!この仕事を続けていけるのだろうか…と不安になりますが最初の1~2か月が勝負です。
- 繁忙期、お昼の時間帯などは恐ろしく混雑する
- 大量の寿司ネタを覚えなければいけない
- 最初はとにかく覚えることがたくさん!
楽なところ
きついところを読むと「大変な仕事かな?」と思うかもしれませんが、それは最初だけです。大量にある寿司ネタを覚えて忙しい時間帯や時期を乗りこえてしまえば、あとは作業に慣れるだけです。シャリは機械が握ってくれるので、あとはその上にネタを乗せてレーンに流すという作業も慣れてしまえばかんたんです。
レストランなどにくらべて調理方法が少ないのも仕事が楽な理由のひとつです。数が多くて大変なお皿の洗浄も全部機械が自動でやってくれるので余裕ができ、忙しい時間帯以外はパートさんや社員さんとお話をしながら楽しく作業ができます。
そして一番楽だと思ったことは、お客さまから直接クレームを受けるのが少ないことです。お客さまからのクレームは接客業の付きものと言ってもいいでしょうが、回転寿司店では注文も提供もほとんどが機械なので、ご注文の受け間違いや提供が遅いなどのクレームは他の接客業に比べてとても少ないです。クレームは心のダメージが大きいですからね。無いに越したことはありません。
- 作業がかんたん
- 調理方法が少ないので覚えやすい
- 大変な作業は機械がやってくれる
- お客様からのクレームが少ない
面接の様子(服装・質問など)
面接は休憩室で行われることが多く店長が対応してくれます。【面接】と聞くと緊張してしますが、雑談なども交えながらとてもリラックスした雰囲気で受けることができます。休憩室とゆうこともあり社員さんやパートさんと顔を合わせることもあるので、どんな人が働いているのか少しだけ垣間見ることもできます。
面接では“清潔感があるかどうか”が採用に大きく左右されます。飲食店のなかでも寿司店は鮮度のある生ものをメインに扱うので、清潔感のある身だしなみはより重要なポイントになります。寿司店には元気なイメージも欠かせません。受け答えは元気よくハキハキと答えると印象がいいです。
服装
私服で構いません。清潔感のある服装でよりイメージを良くしましょう。柄物などではなく無地のシンプルなものが良いです。学生は制服でもOKです。
マニキュアは剥がれて異物混入につながるため色がついていないものでもNGです。ちなみにジェルネイルもNGです。香水や匂いの強い整髪料などは飲食店に向かないので、つけるのは控えましょう。
質問など
学生や主婦の方は働ける時間帯が限られていますよね?その場合は面接時に「〇時~〇時までの出勤を希望します」と伝えた方が良いです。
出れない時間帯があるのに面接に受かるためと「希望はありません」や「出れるように努力します」と言ってしまうと自分のキャパオーバーのシフトを入れられてしまうので面接の時点ではっきりと伝えておきましょう。
店舗によって通勤手段が限られている場合があるのでそちらも確認しましょう。
店舗側からよくされる質問は以下の内容です↓
- 週にどれくらい出れますか?
- 希望の時間帯は?
- 土日祝やお正月、お盆は出れますか?
- 志望動機は?
- どの部署で働きたいですか?
- 当店で食べたことはありますか?
採用された志望動機
実は私はお寿司が苦手です。なので働きながらネタなどを覚えてそしてお寿司が好きになりたいです!と志望動機に書いたところ、「寿司嫌いなのに寿司屋で働きたいなんて面白いね」と採用になりました。
後に店長に聞いた話では「面接で話してみて年齢や社員・アルバイトに問わず、向上心があるかどうかを見てるんだよ。」と言っていました。
私の経験談では清潔感・明るく元気に・向上心があるが採用のポイントです。
また接客業では、土日祝出勤可能・繁忙期に出勤できる方はより採用されやすくなります。
髪色、髪型、ピアスは?
髪色
基本的には黒ですが、最近はあまり厳しくないので暗めのブラウンでも問題はありません。
しかし明る過ぎる色や、その逆で染め直して不自然過ぎる黒色だと注意されることがあります(私は金髪から黒に戻したので色味が不自然だと指摘されました)なので、染め直しされる方はナチュラルブラックや黒に近いダークブラウンをオススメします。
髪型やピアス
男性は耳が見えるように短くする。服装同様、清潔感のあるスタイリングをしましょう。
女性は髪の長さが肩に届く場合は、ひとつにまとめましょう。ピアスは外れて異物混入につながるため、透明のピアスでもNGです。
掛け持ちはできるのか?
掛け持ちはできますが、シフトの優先順位をこちらにしてほしいと言われることがあります。掛け持ちをする際は前もって店長と話し合う必要があります。
周りはどんな人が働いていた?
10代~50代の幅広い年代の方が働いています。私が働いていた店舗は学生が多かったので、とてもにぎやかでした。
初めてバイトしますとゆう人も多く、パートさんが業務以外にも洗い物のやり方を一から教えてあげたり、家でも使える主婦の知恵を伝授してくれたりしました。
深夜バイトはどんな感じ?
ほとんどの店舗は22時頃までの営業時間ですが、デリバリーのある店舗や繁華街にある店舗などは24時過ぎまで営業の店舗もあります。
22時以降のシフトは主にパートさんと社員さんが入ります。
シフトはどんな感じ?
2週間に1回希望表を提出します。希望は週1日から出せますが働き始めると週1日だけ出てる人はほぼいません。
どうしても出れない日以外は可能な限りシフトを入れられてしまうのが実情です。シフトの希望は出れない時間帯と出れない理由をしっかりと伝える必要があります。
曖昧に答えていると確実にシフトは入れられますし、結局後になって「出れない」とか「辞めたい」に繋がることが多く、店舗側も働く側も負担になってしまいます。希望ははっきり伝えましょう。
ブラックな点はある?
求人では【週1からOK】とか【空いた時間にアルバイトができる】などと書かれていますが実際働いてみると、お昼の忙しい時間は毎日あるわけでさすがに週1でOKとはいかなくなったり、時間も日数も自分が考えているよりもはるかに多くなります。
求人内容に嘘はないのでしょうが「結局、週4か」とゆう状況に広告違反では?と思ってしまいます。
時給は?交通費は支給される?
時給
- ホール 850円~
- キッチン 850円~
- 高校生 800円~
- 22時以降 1,000円~
※店舗によって50円~100円の差があります。
交通費は支給される?
規定範囲によって支給されます。私が働いていた店舗では2km以上で1割負担でした。店舗によって交通手段が限られているので面接時に確認が必要です。
店長は優しい?怖い?
正直、店長よりもバイトリーダーの方が怖いです。その反動か店長は優しい人が多いです。店舗の空気はバイトリーダーが握っていると言っても過言ではありません。
どんなスキルを学べる?就活に活かせること
常に効率の良い方法を考える・素早い提供・レジでのお金の取り扱いと、様々な場所に気を配って仕事をするため、対応力が身に付きます。また、接客では正しい言葉遣いが身につくため就活にも就職後にも役立ちます。
回転寿司店での混雑時の状況は他では味わえない大変な労働です。しかし大変な分やり遂げた達成感もまた、他では味わえないものになります。その経験で身についたスキルは就活に大きく役立ちます。
最後にこれからバイトをする人へ
どんな仕事も大変な部分はあります。大変な部分にだけ目を向けていると楽しく仕事はできないでしょう。
また新しいバイトを見つければいいやと、すぐ辞めたくなってしまうかもしれません。でもアルバイトは数をこなすのではなく、将来のために一つの場所でどれだけのものを身につけるかだと私は思います。
始めるきっかけはなんでもいいのです。「お金のため」「好きな仕事だから」「家が近いから」「友達が働いているから」その場所で自分が身につけれるものを探してみましょう。
どんどんスキルが上がっていく喜びはアルバイトの楽しみのひとつと言えるでしょう。更にそれが将来の就職に繋がったり、人との出会いに繋がったりします。今しかない大切な時間を楽しいアルバイト生活に使ってほしいです。