アベノミクス効果で株高&円安になりました

アベノミクスとはなんでしょうか

アベノミクスとは安部首相主導でやる経済政策です。
安部政権になってから株価があがり、円安も進んでいるので、どうやらアベノミクスというのは日本経済にとって良いことだろうという予測はできます。

問題はこの先数年間を通して、株価が上昇し続けるか?と言うことだと思います。もしアベノミクス効果で株価が上がり続けたとしたら株取引をやってる人は大金持ちになれます。だからこそ皆関心が高いのです。

アベノミクスでは、長い間続いてきたデフレから脱却しようというのが大きな目的です。

ではデフレとはなんでしょうか?

デフレは物価が下がることです。モノの値段が下がることは良いことだと思う人が多いと思います。なのに、なんでそれは良くないことなのか。

たとえば、自分が陶器を作る職人だったとします。
原価25000円の陶器を定価30000円で売りたいと思いました。
これを25000円で売ったとしたら利益はゼロです。

定価30000円なのに25000円で売るわけないでしょ・・
と思うかもですが、定価30000円で売りに出してて、ずーっと売れなかったら職人さんは値段を下げます。そうしないと買ってくれないから。

買ってもらえないと、次の作品も作っていけないから。
次の作品を作る状況にしないといつまでたっても、生計を立てられません。

結局物が売れないと職人さんは困るわけです。
最初は利益5000円の想定で、売りに出しても、売れない場合は、泣く泣く値段を原価ギリギリくらいまで下げなければならず、いくら売っても利益は少ない。

つまりは、消費者があまりに買ってくれないから物の値段は下がっていきます。
原価ギリギリでの販売してるのに、売れ行きもそれほど良くない・・なんてことになると最悪です。職人さんは作る気すら失せていきます。すると、倒産・・・

みたいな感じで物が売れないことによる価格低下で、企業の売上利益も減ります。企業が儲からないから国民の給料も全く上がっていきません。
すると、すると消費者は将来が不安になり、貯蓄体質になって購買意欲もでてきません。

こうなると全然おもしろくないですよね。
こういうことを解消して、元気いっぱいの日本に再生しようというのがアベノミクスの目指すところです。

デフレ脱却のための3つの必殺技

デフレを解消するためにアベノミクスが掲げた3つの目標があります。
「3本の矢」と呼ばれているやつですね。

①「大胆な金融政策」
②「機動的な財政出動」
③「民間投資を喚起する成長戦略」

これらをアベノミクスの根幹にして、日本経済を再生していこうということです。

じゃあ、これらが効果的に機能することで何が起こるか?っていうことですが
今よりインフレになるという簡単なイメージを持ってもらえればいいと思います。

それぞれの矢について一応説明しますが、理解したからといって、今後の株高を予想できるわけではありません。

でもこれらの矢が真ん中を射抜いた場合、インフレになり企業の業績は上がり、株価が上がる方向に向かうことは確かだと思います。
それくらいアベノミクスには期待が大きいということですね。

大胆な金融政策でインフレ傾向に持っていく!

①の大胆な金融政策はなにかというと、
簡単にいうと、円をもっと世の中にばらまけ!っていうことです。

世の中に出回る円の数が少ないからデフレにつながってきているということです。

誰が世の中にお金をばらまくかというと、日銀です。
日銀は最初に銀行を通してお金を世にばらまきます。
銀行のほうも日銀からタダでお金をもらってるわけじゃなくて、正確には借りてる状態です。

で、銀行は日銀から借りたお金を、一般企業や住宅ローンをする個人に貸したりします。

つまり、銀行が日銀からたくさんのお金を借りることができる状況になれば
一般企業や個人にもお金がたくさん降りてくることになります。

企業は借りたお金で設備投資をし、売上を拡大できれば、それが社員の給料アップにつながって、可処分所得も増えるので購買行動が強気に変わっていきます。
そうなると物の売れ残りも少なくなって、「値下げして売ろう!」という人も少なくなり、モノの値段は段々上がっていきます。適正なインフレ率であれば、モノの値段が上がって困る人もあまりいません。なぜなら、その分給料も上がってくるからです。でも、年金受給者は毎月の受給額が決まってるので、インフレになると、「生活くるしくなったよ~」と感じることが多くなるかもしれません。

そう考えると、そういった層の人は、これから盛り上がるであろう株高、円安傾向に乗っかって、資産運用もしていくべきだとは思います。

そして、大胆な金融政策の中でもポイントとなることがあります。
それはインフレターゲットの設定というものです。

これは日銀自身が、物価上昇率2%になるまで銀行から国債を買い続けて、無期限で世の中に円をばらまき続けるというものです。

しかも、インフレターゲットの設定は「ちょっと軽く言ってみただけ」というレベルのことではなく、日銀が公約としたところがポイントです。

つまり、物価上昇率2%になるまで緩やかにインフレ達成できなければ、それ相応の責任が日銀にのしかかるというわけです。

後に引けない状況に追い込まれた日銀も、インフレターゲット達成に向けて、
本気にならざるをえないんですね~
上手にインフレに持って行ってくれることを期待しましょう!

公共事業を活発に。

②の機動的な財政出動ってなんでしょうか。

まず、日銀のお金ばらまきで銀行にお金がたまったとしても、企業がそれを借りてくれないとなんの意味もないですよね

普通に考えて、物が売れない不況の時代に、銀行から借金してまでさらなる設備投資やらをする企業はあまりないです。不良在庫が増えちゃいますよね。

なので、日銀が銀行にお金をばらまいたからといって、世の中にもお金がばらまかれるというワケではないのです。

機動的な財政出動とはカンタンにいうと、銀行から企業にお金が降りていくのを手助けすることです。

景気を上向けるために政府が積極的に財政支出をしていきます。
どこに支出するかというと、主に公共事業です。
復興防災、インフラ再整備などの今後の日本の活力の元になるようなところでの公共事業費投下で景気を少しでも上向かせたいといったところですね。

そんなことで景気はよくならないという見方もあるのですが、
建設産業というのは、すそ野が広くて意外と国民の就労に関わる部分が多いようです。

たとえば建設企業はもちろん、それらの材料部品を供給する会社、建物をデザインする会社への依頼増加、それらの人員増加など、といった感じで関係するところが非常に多いようです。

なので、建設が活発化されれば、次第に日本全体の産業も活発になり、皆のフトコロも潤ってくるという流れもあるんですね。

近い将来、近未来な作りの建物が多くなってワクワクするような日本になってほしいですね。

民間投資を活発にする施策

③の「民間投資を喚起する成長戦略」とは、
②と似ていて、銀行から企業にお金が降りていくようにするための施策です。

「民間投資を喚起する成長戦略」では、政府が考える今後成長させていくべき産業に集中的に財政支援をしていきます。

主に、健康、エネルギー、次世代インフラ、農業・水産業の4分野を育てて行こうということ。

そして、自動車などの製造業の復活を目指す「日本産業再興プラン」
企業がもっと海外展開できるように支援する「国際展開戦略」

以上のよう分野への財政支援をしていくというものです。

なぜ今株価があがっているか?

アベノミクスが何をやるかは大体イメージできたかと思うのですが、
そもそもまだ実践できていない段階でなぜ株価が上がっているのでしょうか?

この辺不思議に思う人がたくさんいるかと思います。

実は株価と言うのは、投資家の心理で動いています。
アベノミクス提唱で暴騰したのは、投資家が「アベノミクス・・これは期待できる!すごいことだ!」と思って、将来的に活気あふれる日本になることを予感してるということです。

そういった期待感で株価と言うのは上がっていっちゃいます・・
株式投資を経験してない人からしたら、アベノミクスで言われてることが実践されて評価された頃にはじめて株価も動くんじゃないか?って思うかもしれませんね。

でも、実際には、すでに動いてるっていうのは不思議ですね。

ちなみに現状、先行的に株価が高騰高騰していますが、
仮にアベノミクスが期待はずれで終わった場合どうなるでしょうか?
まさにこの点が投資家の一番気になるところになります。

というのも結果として景気が上向かず、期待外れで終わった場合、反動で大きく株価が下がる余地があるからです。

この点はしっかり注視していく必要がありそうです。
アベノミクスではすべて政府主導で事を進めていくことになりますので、
日本の未来がどうなるかはアベノミクスにかかっています。
頑張ってくれないとホントこまります!

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