2010年7月23日(金)東京楽天タワー本社にて
今回、私のサイトでも紹介しているネット証券の「楽天証券」に出向いて、お話を聞いてきました。私のサイトで楽天証券は1番人気の証券なので、どういう話を聞けるのか私自身とても興味がありました。
楽天証券がネット証券として何をどう考えているのか?
他証券にも同じ質問でインタビューしてるので比較してみると面白いです。
⇒ネット証券インタビュー一覧
みなさんもぜひ参考にしてください。
私 | 他のネット証券に負けないサービスはありますか? |
楽天 | やはりマーケットスピードは他証券に負けないと思います。マーケットスピードは自社で開発しているのですが、日本で初めて個人向けにリアルタイムで株価配信したツールでもあり、特に”操作性のよさ”が支持されている理由の1つだと思います。
例えば、画面上で右クリックすれば、チャートの表示も注文もできる。ツールが”使いやすい”ことは株をやる上でとても重要なことです。 あと、今問い合わせが多いのが、投信のミニ積立です。ミニ積立は今でこそ他のネット証券でもやっているところがありますが、当社が最初に始めたサービスです。月々最低1000円から始められる気軽さから、幅広い年齢層に受けているようです。 ネット証券で先駆けてやってきたことでいうと、海外ETFもその一つです。他証券ではあまり扱っていなかったころから積極的に取り入れて、今では人気商品の一つです。 個別の銘柄に投資するのではなく、NYダウ平均などの海外の主要指数の値動きに投資するというわかりやすさやコストの安さが人気の理由と考えています。 当社はとにかく投資初心者にとってわかりやすいサービスを展開していくことで他の証券と差別化していきたいと考えています。 |
私 | 今後注力する予定のサービスはありますか? |
楽天 | 当社の場合、幅広く全ての商品に注力していく方針です。昨年はミニ積立のサービスをいち早く開始しましたが、最近では、日経平均先物取引の手数料を値下げしました。
あとは、FXですね。もうすぐレバレッジ規制によって、高倍率での取引ができなくなります。いったん取引を控える人が増えると予想されています。ただ、それによって無理に高倍率なトレードはできなくなりますが、中~低レバレッジでの取引がだんだんと活発になってくると思います。 私:その中でFX専業会社にはどのように対抗していきますか? 総合ネット証券ならではの強みですが、FXだけでなく色々な金融商品を扱っているます。資産のポートフォリオが1か所で管理できるためわずらわしさがありません。別々に口座を開くと、いちいちログインしたりと面倒ですよね。 また当社では、マーケットスピードで、株もFXもボタンの切り替えだけですぐに取引ができる。これも専業の会社にはない強みだと思います |
私 | 株初心者にアピールできるサービスを教えて下さい。 |
楽天 | 基本的なスタンスとして当社では、投資家にとってわかりやすい金融商品を幅広く取り扱うようにしています。今までの質問でお話したことと重なりますが、投信のミニ積立やETFも少額から始められて取扱数も多いので、初心者でも取引を検討しやすいと思います。 |
私 | 株初心者がネット証券を選ぶ上で楽天証券として何が一番大切だと考えますか? |
楽天 | 初心者でもすぐに取引できるような環境がしっかり整っていることが、ネット証券として大事だと思っています。セミナーなどの教育面や、サイト内での情報がどれだけ充実している。あとは、手数料の安さはやはり重要ですよね。
「株を始める」といっても、配当収入を得ることを目的に長期で運用する人もいれば、売買益重視で短期売買する人、株主優待目当てに投資する人など、目的はお客様にによって異なりますので、お客様のニーズに合った情報の提供が出来るかどうかも大切だと思っています |
私 | 長く株の世界で生き残っていくためには、どのように株と接していくのがよい と思いますか? |
楽天 | 自分のルールで損切りできるようにすることですね。塩漬け状態になっていてもどこかのタイミングで決別する覚悟も必要だと思います。どうしてもホールドしておきたい株だったら、損切りしても、また安くなったときに買えばよいって発想を持ってもいいと思います。
また自分がやっていることは他人もやっていると考えたほうがよいと思います。たとえばある銘柄を自分が塩漬けにしているなら、他人も同じく塩漬けにしていると考えられます。塩漬けにしてる人が多い株は、活発に売り買いがなされないで株価が上がりにしくくなることも多い。そう考えるとあまり効率も良くないですよね |
私 | 国内株式以外にも、たくさんの金融商品を扱っていますが、国内株式の次に人気のある金融商品は何ですか? |
楽天 | 投資信託とFXですね。以前は日本株を取引する人がほとんどでしたが、一昔前と比べると、投信もFXもやる人の割合がどんどん増えてきています。
特に投信は株と違って、男女問わず幅広い年齢層のお客様にお取引頂いています。他の商品に比べて女性に人気です。また、ネット証券は手数料が安いので、店頭の証券会社や銀行で注文していたお客様も、最近ではインターネットから買う人も増えてきました。 そのなかでも、インデックス型といわれる、日経平均などに連動している投信が人気ですが、女性を中心に、”毎月分配型”の投信も人気です。ただ、毎月分配型の場合、利益が出てないのに分配金を出して、基準価額が目減りしている商品もあるようなので、買うときは、過去の基準価額の推移や分配金の実績を調べると良いと思います |
私 | 最後にこれから株を始める人に向けてメッセージ をよろしくお願いいたします |
楽天 | 株式にしろ、その他の金融商品にしろ、自分で理解できないものには手を出さないことです。株で言えば、あまり知らない銘柄に投資するのではなく、例えば自分が勤めている業界や趣味などに関連した会社など、最初は自分にとって身近な銘柄から始めるとよいかと思います。
あとは、最初から大金をかけるのではなく、はじめのうちは余裕を持って少額から始めていってほしいと思いますね。 |