元バイト店員が語るプロントのアルバイト体験 待遇は?きつい?

バイト

現在多くの町で見かける飲食店「プロント」。

パスタ、ピザなどから軽いおつまみまで低価格で提供するお店としての印象があります。

昼間はカフェスタイルでコーヒー、紅茶などを出し、夜は少し照明を落としバースタイルになることでも知られています。

そんなプロントのスタッフの雰囲気をご紹介していきたいと思います。

仕事内容は?

まず仕事内容ですが、主にホールとキッチン、カウンターに分かれています。

自分が働いていた所はそこまで店内が広くないお店だったのでキッチンは店長が一人で切り盛りし、ホールで3人、カウンターで1人、サポートで1人といった配置でした。

キッチンには巨大なオーブンがあり、鉄板で出てくる料理はすべてそこで作られます、また数分でパスタが茹で上がる機械があり、それも大活躍です。巨大な冷蔵庫もあり、前日に仕込んだ材料、デザートなどもそこに入っています。

ホールは主にお客様への料理のオーダー、サーブがメインですね。

まずお客様が来たら人数を確認し、たばこを吸うか、空いている席の状況を確認します。

それで希望の席に通し、オーダーを取ります。大体の方が飲み物は決まっているので、先に注文を聞き、食べ物は後で決まり次第お伺いする形です。当時はハンディと呼んでいましたが、電子端末で注文を取り、完了するとキッチンの方に伝票が飛び、それに従い料理を作成します。

出来上がると連絡がくるのでそれを指定のテーブルに運びます。

また飲み物のオーダーもカウンターの方に飛び、カウンターのバーマンが飲み物を作成します、ビールやウイスキーなどであれば数秒で出来上がるのですが、少し凝ったドリンクなどはメニューになれないときは1分くらいかかることもあります。

カウンターにレジも併設されていたので、ホールが忙しく、レジをできる人がいないときは同時にこなさなければならないので大変です。

なので飲み物をいかに早く作成できるかはやはり大事なところです。

ラストオーダーは22:30で閉店は23:00でした。お店がしまるとそこから掃除の時間です。

すべての椅子を逆さにして一度机の上にあげ、 箒でごみを取って、モップをかけて、椅子を戻し終了です。

店内のラジオ放送で好きな曲をかけ、スムーズに行います。

一連の仕事の流れはこんな感じです。いかがでしたでしょうか。また詳しく書いていきたいと思います。

職場の雰囲気

店長さんは当時30歳半ば、社員さんは30歳前後、アルバイトは10~15人程度でした。

比較的年齢も近かったので、和気あいあいと仕事をしていた気がします。良く飲みに行ったり、誕生日の時は閉店後のお店で飲み会をしたりと楽しかった思い出ばかりです。

働いているときはもちろんミスをしたときは怒られますし、丁寧に指導して頂きました。

プロントで働いている人は皆イケメン?可愛い子ばかり?

 

 

プロントバイトのきついところ、楽なところ

働いていてきつかったところは、お酒を出す仕事なので面倒なお客さんが多かったことです。

当時は20時までハッピーアワーというキャンペーンをやっており、その時間までに入店してもらえればジョッキをすごい安い金額で提供できるものがありました、あるお客さんは20時5分前に入店し、頼める分だけジョッキを頼みたいとの希望で、ジョッキの数にも限度があったり、原則はジョッキが空いたら次のものを注文できるという制度だったので、それを説明しました。

また一人で飲みに来てハイペースで、いきなり嘔吐してしまったお客さんがいたり、トイレをつまらせてしまったお客さんがいたりと大変なことがありました。

またバーというかっこいい名前はついていましたが、お酒を提供するので居酒屋には該当します。

どうしようもないのですが、たばこの臭いが服につくのが嫌でしたね。喫煙ルームと禁煙でスペースが分かれてたりもしたのですが、スタッフはどちらも行き来するので、当然服に臭いが付きますよね。

シャツはさすがに毎回選択して使用してましたが、ズボンやサロンなどはたまにしか洗えないので、よくよく嗅ぐとすごい臭いが染みついてたりしました。

そんなアルバイトもきついことばかりではなく、廃棄のパンがもらえたりとか、休憩時間に好きな食べ物を割引きで食べられたりなどかなり良いところもありましたね。

またカウンターの中でお酒を作る時にスピードが求められるので、お酒と炭酸の割合等を暗記する必要がありました。例えば、ジントニックを作成する際はジンを~ml, 残りの分トニックを注ぎ、最後にライムを添えて提供します。

ジントニックは基本的なメニューなのですぐに覚えられますが、ピーチリキュールを使ったものや、少し聞きなれないものは最初は覚えるのに苦労をしました。お酒の種類だけでも100種類程度はあるので、最初は先輩に作ってもらったカンペを見ながら作成してました。

またウイスキーの種類も多く30種類以上は提供していたので、最初は作らなければいけないお酒の瓶がどこに置いてあるのかわからないという事態で、怒られたりもしました。

ですが、大学生になり、高校生ではいかなかった居酒屋にも行くようになり、そこでこのお酒はこういう味、これとこれを混ぜて作るといった説明が友達に出来るようになったのは良かったですね。

ほぼ毎日シフトに入っていたので、今でも作り方は覚えてます。

面接の様子(服装・質問など)

面接は1対1で当時の店長と面接をしました。

私服で行き、昼間の時間の面接だったので、アイスティーも出してくれる感じの気楽な面接でした。

質問は何でここで働きたいと思ったのか?その他は他愛のない会話をして、終了し、採用されました。

採用された志望動機

以前から気になっていたお店で、雰囲気がかっこよかったからと言い採用されました。

髪色・髪型・ピアスは?

自分は黒髪ショートでピアスは開けてませんでしたが、比較的自由なスタイルで仕事ができる職場でした。

一つ上の女性のアルバイトの人は茶髪にパーマ、ピアスという感じでしたし、

ツーブロックの男の先輩もいました。自分も当時から流行っていたツーブロックにしても何も言われず、むしろおしゃれだねと言われるような職場でした。

掛け持ちはできるのか?

掛け持ちは可能でした。フリーターの先輩もいましたし、自分は途中からセブンイレブンで夜勤のアルバイトも始めたのですが、プロントを17時ー21時半で入れて、22時から次の日の6時まで夜勤というシフトも何度か経験したことがあります。

周りはどんな人が働いていた?

周りはいろいろな人が働いていました。フリーターの方、高校を卒業してこれから大学生になる人、社会人で副業で働いている人、自分のように大学に通いながらアルバイトをする人。

その時期に年上の人と触れ合えたのは大きかったと思います。

深夜バイトはどんな感じ?

夜勤はありませんでした

シフトはどんな感じ?

シフトは2週間分を一気に提出し、店長が実際のスケジュールを作成してました。

プロントの夜のカフェは18時から切り替わるのですが、大学の講義などで間に合わないこともあるので、時間は融通きかせてもらってました。

ただ昼間の時間帯でスタッフが足りていない時は、出られるときは17時から出勤したり、土曜日は15時くらいから出勤したりなど、お互いに足りない時はサポートし、時間を調整したりと上手く働けていたのではと思います。

前述の通り、ほぼ毎日シフトに入れてもらえたのは、協力していたからかもしれません。

たまにしか入らないスタッフは少ない希望日程から、さらに削られて実際に働ける日はそこまでなかったりということもあったそうです。

ブラックな点はある?

ブラックな点は今思えば全くありませんでした。23時過ぎまで働いてましたが、自分が好きでその仕事をしてましたし、和気あいあいとした職場で、ブラックな上司もいませんでした。

まれに細かい部分を指摘したりする上司はいました(モップは両手で持って床を擦りなさいと怒る)が、今ではブラックではなく、その人のスタイルだったのかと思えます。

時給は?交通費は全額支給される?

時給は900円でした。大学生になり一番最初のアルバイトだったのでこれくらいの金額が妥当なものだと考えてました。

途中から周りの話など聞き、コンビニの夜勤の方が割に合うと考えるようになり、移動してしまいました。

交通費はそのために通っている人には全額支給されてました。自分は大学への通り道だったので支給されませんでした。

店長はやさしい?怖い?

店長は優しかったです。30前後の女性の方だったので、当時からすればだいぶ年上でしたが、優しく一から接客を教えてくれました。

10歳近く年が離れていたので、自分は完全に年下の子供のように思われていたかもしれませんが、仲の良い職場でした。

まれに年齢差を感じなくてフランクに話してしまうときや、反論してしまうこともあったので、店長は多少怖くても良いのかもしれません。

どんなスキルを学べる?就活に活かせること

接客業なのでまずは人に対する態度は学ぶところがあったと思います。

丁寧な言葉遣いなどもここで教わりましたし、受け答えもここから始まったような気がします。

金銭感覚もここで身に着けました。飲食店での社員の苦労、アルバイトと似た仕事をする社会人の辛さなどもここで学んだような気がします。

最後にこれからバイトをする人へ

このアルバイトを振り返ってみると、ほぼ初めて年上の人と長く付き合った職場でした。

それ以前にも短期バイトなどで郵便局や派遣、プールの監視員なども体験しましたが、どれも短い期間のものだったので、プロントでの2年間はとても長く貴重でした。

アルバイトは社会にでる一歩手前で社会人と触れ合えるものなので、ぜひやるべきだと思います。

就職してしまうとそうコロコロ仕事は変えられないですが、アルバイトでは何度でも変えられるし、色々な仕事を体験できます。普段では体験できないことができるのがアルバイト、勉強できてお金がもらえるのがアルバイトです。

楽しんで働いてみてください。

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