派遣の結婚式場ホールのバイトの仕事内容 仕事はきつい?評判は?

バイト

結婚式場・・・そこは笑顔や感動にあふれる非日常空間。

誰もが幸せに満ち溢れているそんな場所で、人生で一度は働いてみたい!!そう思う方も多いのではないでしょうか。私も学生時代その一人でした。

「結婚式 アルバイト」で検索をかけて探してみると、もちろん結婚式場そのものがアルバイトを募集していることもあるのですが・・・”派遣”での募集がたくさん見つかります。

そして、なぜか派遣の方がお給料がいい。チャペル式も人前式も、レストランウエディングもゲストハウスウエディングも全部気になるし、いろいろな結婚式場に行けるなんて楽しそう・・・!

そこで私はホールスタッフとして結婚式場で派遣のお仕事をすることになりました。その働き方についてご紹介していきます。

◆仕事内容は?

仕事内容は料理を運ぶだけではなくて様々なものがあるんです。

≪結婚式場のホールスタッフの仕事内容≫

  • 新郎新婦のご両親のサポート
  • お客様の誘導
  • スポットライト操作
  • キャプテン(ホールの進行役)のサポート
  • お料理やドリンクの運搬
  • お料理の取り分け
  • 演出のサポート
  • 会場の片づけ・セッティング
  • 列席者のクローク対応、預かりものの管理
  • ウエルカムスペースでのお客様対応

会場によって派遣社員にどこまで任せている方は様々でした。私はお料理の運搬だけでなく、いろいろなお仕事を任せてくださる結婚式場の方がやりがいを感じることができたので、派遣会社の方に「この結婚式場にもう一回行きたいです!」とお願いしたりしていました。

◆職場の雰囲気

これは派遣された結婚式場によってかなり異なります。

派遣スタッフが大半を占める結婚式場だと、集合場所に派遣スタッフがたくさん集まり和気あいあいと結婚式場まで移動します。

スタッフ全員が若く経験も浅いため当日の朝に念入りに結婚式場直属のスタッフから共有がありサポートも手厚く、全体的に穏やかな雰囲気で働くことができます。

直属のアルバイトスタッフが大半で、派遣スタッフが欠員サポートとして1~2名派遣される結婚式場だと、集合場所に誰もいないこともあり少し心細く式場まで移動します。

ベテランのスタッフが式場に在籍していることも多く、全体的にピリピリとした雰囲気が漂っていることが多かったです。

◆仕事中のきつい瞬間、楽な瞬間

仕事中一番きついのは、実は式中ではなく、式が終わってからの片づけの時間です。結婚式場では一日に複数組の新郎新婦をお迎えすることもあるため、時間に追われながら片づけを迫られることになります。

高価なお皿やグラスを割らないように、スピーディに片付けることはかなり気を張る作業です。

仕事中楽な瞬間は、サプライズビデオなどの映像上映中です。基本的に静かにしておく必要があるため作業はいったん中止で、洗い物を静かに拭いたり、少し裏で待機したりするため、その間に休憩をします。

◆面接の様子(服装・質問など)

面接会場は派遣会社の会議室でした。服装は自由だったので、私服で行きました。その場にいた5名も全員私服で来ていました。

質問内容は主に以下の5つでした。

≪結婚式場の派遣アルバイト面接で聞かれること≫

  • なぜ結婚式場でアルバイトをしたいと思ったか
  • アルバイトをするときは黒髪に染められるか(スプレー可)
  • もし自分が失敗をしてしまったときどのように対応するか
  • 今までどんなアルバイトをしたことがあるか(飲食の経験等)
  • 勤務可能地

また、面接の後にシャンパンを注ぐ練習と、グラスを10個トレーに入れて下げる練習もその場で行い、合否が出されました。

◆採用された志望動機

私は人の”幸せ”に携わることが好きで、結婚式はまさに”幸せ”のど真ん中にいる瞬間だと思っていました。

その日、その瞬間にその場所にいる方々全員が心から笑顔になれるよう、私も心からの笑顔で接客をして、よりよい結婚式を創りたいと素直に思いを伝えました。

また、思いも大切なのですが土日に出勤がどれだけできるかも大切なので、その時掛け持ちしていたアルバイトが平日のみで土日にほぼ予定がないため土日をメインに入れるアルバイト先を探していることも合わせて伝えました。

◆髪色・髪型・ピアスは?

結婚式場によって基準は様々だったのですが、派遣会社の決まりで派遣スタッフは黒髪で髪を一つにくくるor短髪の場合はジェルで固めることを定められていました。

またピアスもNGでした。普段茶髪や金髪のスタッフは、髪の毛をくくってから黒のスプレーを振って当日だけカモフラージュしているスタッフも中にはいました。

たまに派遣先に派遣会社の人が見回りに来たりするので、そのとき決まりを守っていないと怒られることが怖くてみんな守っていたように思います。

◆掛け持ちはできるのか?

掛け持ちはできます!結婚式は基本的に土日しかないので、平日は全く別のアルバイトを掛け持ちしていました。また、ナイトウエディングしかないときは、昼間に別のアルバイトを入れたりしていることもありました。

◆周りはどんな人が働いていた?

学生が8割でしたが、たまにフリーターの社会人のかたもいました。年齢層は18歳~28歳の方が多かったです。基本的に体力仕事なので、体育会系の雰囲気の方が多かったように思います。

また、女性と男性の割合は8:2で女性の方が多かったです。

◆やりがいはどこにあった?

やりがいは、やはりお客様のこころからの「ありがとう」を直接いただいた時です。新郎新婦の介添えはキャプテンやプランナーがすることが多いので、ホールスタッフは主に来客の皆さまとのコミュニケーションの中でその瞬間が訪れます。

また、新郎新婦の紹介VTRを見ていると、その日出会ったばかりの方々ですが、「本当にこの人たちが今日この場で結婚式を挙げているのって奇跡なんだな・・・」と無性に感動的な気持ちになり、働きがいを感じていました。

◆シフトはどんな感じ?

先述のとおり、結婚式はほとんど土日に行われます。そのため、派遣会社に来月のシフト希望を出すときは、土日の何時から何時まで働けるかをすべて提出します。

それをみて派遣会社が、結婚式場の人員ニーズと照らし合わせて「3/2 13:00~20:00 ○○会場」といったように、メールで日時と場所が送られてきます。

また、レストランとして平日運営している会場がある場合は、別途オーダーのメールが派遣会社から送られてくることがありました。

◆ブラックな点はある?

これは・・・・あります。ずばり、休憩がとりづらいことが一番のブラックポイントでした。これはある程度仕方ない部分もあって、結婚式は一度始まってしまうと3時間は休憩できません。

また前後1時間は準備や片づけ、お客様のご誘導のために休憩ができません。そのため5時間~6時間は立ちっぱなしで仕事をし続けなければいけませんでした。

結婚式が一日で3回(二次会も含めて)予約が入っている日は、少しでも式の時間がおしてしまうと、13時間ほぼ休憩なしで働いたこともあります。

やっと休憩が取れても、スタッフの休憩場所は倉庫のようなところも多く、あまりリラックスできる環境ではありません。あくまでもお客様のことが最優先です。

◆時給は?交通費は全額支給される?

時給は1000~1500円の派遣会社が多いと思います。また、交通費は全額支給でした。

◆結婚式場の支配人や料理長はやさしい?怖い?

結婚式場によるのですが、料理長は怖い人が多かったです。100人の料理などを効率よく捌いていかないといけないので、少しでもホールスタッフがお料理の配膳をミスすると時には声を荒げて怒る料理長もいました。

また、料理の名前を忘れてしまっただけで、「もう持っていかなくていい!」と怒られているスタッフもいました。支配人は比較的優しい会場が多かったように思います。

◆どんなスキルを学べる?就活に活かせること

私は自分が経験したアルバイトの中でも特にたくさんのスキルを学べたと思っています。

≪結婚式場のアルバイトで学べるスキル≫

  • 基本的なビジネスマナー
  • 公の場にふさわしい立ち振る舞い
  • 食事のマナー・テーブルマナー
  • 臨機応変な対応力
  • チームで動くためのコミュニケーション力

これらの力は社会に出てからも必ずと言っていいほど役に立つスキルです。なぜなら、締め切りがあって、チームでしっかりコミュニケーションをとりながら目標に向かって仕事をし、お客様や顧客の気持ちを汲みながら臨機応変に仕事をしていくスキルはどの職場でも求められるものだからです。

◆最後にこれからバイトをする人へ

私がこのアルバイトをしていた時に心にとめていた言葉があります。

それは「スタッフにとって結婚式は人生で何度も経験するかもしれない。一日で何組もの結婚式を結婚式をみることもある。

しかし、お客様にとっては人生で一度の結婚式。アルバイトも正社員も派遣スタッフも、お客様からみたらプロのサービスマンとして認識されている。だから、私たちは全員誇りをもって堂々とお客様にサービスをお届けしないといけない。」という言葉です。

これをキャプテンに結婚式の当日朝礼でいわれ、自分の背中がぴしっと伸びたことを覚えています。

確かに休憩がなかったり、立ち仕事でつらいこともたくさんありましたが、私はこの言葉を聞いてからお客様の前では絶対に全力の笑顔でいようと心に決め、そう行動していました。

この経験があったからこそ、社会人になってつらいことがあってもお客様の前では笑顔の自分を保つことができています。

アルバイトは「ただお金を稼ぐ」というだけでも確かに意味がありますが、学生という貴重な時間をそこに費やすわけなので、「お金を稼ぐ」にプラスアルファの価値を紐づけられると、もっと素敵な時間になると思います。そして、それが就職活動の時に語れる自分の”価値”になったりします。

結婚式場のアルバイトは楽しいことばかりではありませんでしたが、学びの多い職場でした。皆さんもぜひ一度働いてみていただけると嬉しいです。

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