IPOの買い方

誰でもわかる!IPO株の基本

IPOは「絶対」儲かる金融商品!?

皆さんは新興企業が新しく東証1部などに上場すると人気化して上場後に株価がかなりの高確率で上がるっていうのを聞いたことありますか?

IPOっていうのはまさにそんなオイシイトコ取りができる金融商品です。

IPOは絶対儲かる!なんて言われますが、それも「上場後の企業の株価は必ず上がる」という実際の経験則から言われることなのです。

じゃあIPOってなんでしょう?何のこっちゃわかりませんね。

実はマーサも何の略かは知りません。また、知ろうとも思いません。
日本語で「新規公開株」って覚えてるだけです。

噛み砕くと、「新しく市場に株式を公開する」ことです。
新しく市場に公開する株は必ずといっていいほど値上がりします

2004年のある時期のIPO実施企業55社のうち、実に54社が値上がりしたというデータがあります。残りの1社だって同値という結果です。
つまり、損はしてないってこと。

新興企業が新しく東証1部などに上場すると人気化して上場後に株価がかなりの高確率で上がるっていうのがもう前提みたいになってるんです。

まあ確率的にも95%超ですよ。これはおいしすぎます。

「じゃあこんなデータがあるんだし皆飛びついて新規公開株を買うから皆儲かるんだね」って思いません?

そんなことは誰もが思いつくはずで、さっそく私もIPO買おうってすでに思ってる方もいると思います。
しかし、そこまで甘くはないんです。

抽選に当たらないとIPO株は買えない!

こんな誰でも儲かるようなオイシイIPOですが、
誰でも買えるわけじゃありません!
儲かる可能性が高いので申込者が殺到するのは目に見えてます・・・

だから事前に抽選をして当選した人だけが購入権利を持てるようにしました
当たったら高確率で儲かるのだからまさに「宝くじ」みたいなものです。

抽選のためにはブックビルディングといって、
「いくらで何株買いたいか」を証券会社に申告しないと参加できません

証券会社はこのブックビルディングによって公募価格を決めます。

そうやってアンケートを事前にしないとそのIPO株をいくらで出したらいいのか証券会社はわからないんですよ。

で、応募者からブックビルディングという形で意見を聞き、
一番多かった価格で売り出し価格(公募価格)が決まります。
私たち投資家もその値段で買うことになります。

今ではインターネットでブックビルディングの受付をしてるところも多い。
ネット専業証券しかもってない人だって参加できるチャンスがあります。

皆さん!チャンスなんですよ!証券会社によっては、
「お金は当選してからでもいいよ~」ってとこも多いので
ダメモトで抽選に参加して当たったらラッキー!くらいに思って
奮って参加してみてください。

IPOの流れ

①証券取引所に上場承認されます

↓翌日

②日経新聞やIPO情報サイトなどに条件が掲載される

↓10日くらい

③条件をもとに証券会社や機関投資家に意見を聞き、「仮条件」を決める

④「仮条件」をもとにブックビルディング開始

↓4日くらい

⑤ブックビルディングによって公募価格が決まると同時に当選者も決まる

↓3日くらい

⑥ついに購入できる!

じゃあこれから上のことを具体的に説明しましょう

①証券取引所に上場承認

  • まず上場(株式公開)することを証券取引所に認められる必要があります。

②日経新聞やIPO情報サイトなどに条件が掲載

  • 上場承認と簡単な条件が一般の人にサイト上などで公表されます。
    私たちはここでIPO株を見つけないといけません。「今日は新規公開株ないかな~?」っていうふうに出遅れないようにいつでも見張っておきましょう。

  • IPO情報サイトでメルマガ登録をすればそのつどIPO情報を送ってくれるとこもあるのでこれらを利用してチャンスをモノにしましょう!

  • 有名なIPO情報サイトにTokyo IPOがあります。IPO専門なのでIPO株を買おうと考えている方はぜひお気に入りにいれておくことをオススメします。

③条件をもとに証券会社や機関投資家に意見を聞き、「仮条件」を決める

  • ②の簡単な情報をもとに証券会社や機関投資家にヒヤリングしてもっと具体的に「いくらの価格帯で仮条件を出すか」を決めます。
    ブックビルディングでいくらで買いたいかをアンケート調査しますよね。

  • でも価格帯を③の時点で決めておかないと、いろんな価格が飛びかっちゃって、いつまでたっても公募価格が決まりません。そうならないために③で「40万~45万円の間で申込をするように!」と、ある程度範囲(価格帯)を決めておくんです。この範囲を「仮条件」っていいます。

④「仮条件」をもとにブックビルディング開始
⑤ブックビルディングによって公募価格が決まると同時に当選者も決まる

  • 仮条件の価格帯から私たち投資家はブックビルディングで「この値段なら買う」という希望価格を申告します。で、アンケートで一番多かった価格が公募価格で売り出されます。当選者もこの時点で決定します。

⑥ついに購入

  • 当選してたからといってそのままほったらかしにしてたらダメです!
    放棄と見なされます。当選したら新たに購入申込をしないといけません!

    そんなこんなでやっと購入できるようになるんですが、図をみてもわかるようにこの一連の流れを完了させるのに必要な期間は意外と長いです。
    1ヶ月くらいはあるでしょうか。

  • でも!こんなふうにしてもしIPO株を購入できたら大もうけも夢ではありません!
    公募価格45万円で買った株が上場後の初値で90万とかいったらどうしましょう!(嬉しい悲鳴~!)

まずIPOを扱う証券会社探しから始める

IPOはどこの証券会社でも扱ってるわけじゃありません!これ重要!
新規公開株をみつけてチャンスと思って、普段自分の使ってる証券会社でIPO注文しようとしても「うちでは扱ってません」なんて言われたらショックです。

じゃあすぐに別の新しい証券口座を開こう!なんて思ってる人!甘いです。

普通、口座申込してから実際に使えるようになるまでは、書類が送られてきて、それをまた送り返してなどなどで結局1~2週間程度かかります。

ところがIPOの公募売り出し期間というのはだいたい2~3日なんです。

超~短いです!IPO投資に備えてあらかじめIPOが可能な証券会社に口座を開いておかないとせっかくの抽選権を確実に逃してしまいます。

その他の絶対知っトクIPO知識Q&A

Q、ブックビルディングの希望価格申告ではいくらで申告すべきなのか?

  • A,公募価格というのは仮条件で価格帯の範囲がある程度絞られた上で一番申告の多かった値段で決まります。そして、その決定公募価格より、安い金額で申告していた人には抽選権がありません。これは落とし穴!だから「できるだけ安い値段で…」というふうにケチってはいけません!ここでケチったがためにIPOの恩恵を受けられないなんてことになったらかなりショックです。そうならないように仮条件価格帯の最高金額で申告するのがベストだし、皆IPO株が欲しいので結局は最高金額で決まってしまう例が多いです。
    もっと言えば、最高金額を入れないと抽選権は得られない!そう考えていたほうがいいと思います。

Q、IPO購入には手数料がかかるのか?

  • A、買う段階としてはまだその企業は上場してないので手数料はかかりません。でも売却する時は普通に現物扱いなので手数料はかかります。

Q、IPOの抽選は果たして公平なのか?

  • A、オンライン証券が普及するまでは証券会社のほうも自分の証券会社をひいきにしてくれるお得意様に当選させてあげよう!っていう不公平抽選も事実あったのですが、オンライン証券が普及してきてIPOの抽選に参加してくる人が急激に増えたために現在では以前より公平になりました。
タイトルとURLをコピーしました