個人事業主になって、法人カードを作ろうと考えている人もいるかと思います。初めての法人カードなのでできるだけ保有コストを安くしたいですよね?
今現在、個人事業主用の法人カードで年会費が1000円台の最安なカードは次の2つがあります。
- 三井住友マーチャントメンバーズクラブ
- JCB法人カード
上記2つの法人カードはともに年会費1,250円と法人カードの中では格安と言うより最安です。
個人事業主を始めたばかりで、まだ規模が小さいので初心者導入として法人カードを持ちたいならこの2つのどちらかを持つことをオススメします。
ここでは両者の特徴とデメリットを比較して、どちらを作ればいいのかを解説します。
どちらのカードがより優れているのか?
基本的な法人カードの目的(経費管理の効率化など)を満たすだけならどちらを選んでも変わらないと言えます。
付帯サービスをそれぞれ知っておき、ご自身のビジネスシーンに沿ったほうを選べばいいです。
JCB法人カードの特徴
- 年会費が1,250円+税で法人カードの中で最安
- 年会費無料でETCカードを何枚も発行できる
- JCBブランド(JCBが使えないところでは使えない)
- 国内・海外旅行傷害保険の利用付帯(最高3000万円)
- デフォルトポイント還元率は0.5%
- ポイント還元をキャッシュバック型とポイント型から選べる
- キャッシュバック型では月5万円以上の利用で翌月利用代金から0.5%還元される
- キャッシュバック型は還元率がステージ制!⇒当月20万以上利用で翌月の出張旅費+交通費部分の利用代金が1.0%、60万以上で2.0%、100万以上で3.0%還元
- ポイント型ではOki Dokiポイントに交換して利用(1,000円利用ごとに1ポイント=5円相当)
- 海外でのカード利用でポイント還元2倍
キャッシュバック型の注意点
キャッシュバック型の還元率ですがこれはちょっとわかりづらいのでわかりやすく説明します。
例えば1月に20万円使ったとします。2月に10万使ったとします。
1月に20万使ったので2月の請求金額は1%割引の98,000円となるはずです。
がしかし、そうはなりません。
条件があり、1%のキャッシュバックの対象になる経費項目が決まってます。
出張旅費+交通費部分のみがキャッシュバックの対象になるということです。
つまり、2月に使った10万円の中で”出張旅費+交通費”がなければ、1月に20万使ってたとしても1%引きにはならないのです。
個人事業主で移動をほとんどしない人であれば、この恩恵は受けられないということになります。
しかもキャッシュバック上限金額は月15,000円までです。
月15,000円のキャッシュバックを受けられるケース
- 1月に100万使う⇒2月に”出張旅費+交通費”で50万円使う
- 1月に20万使う⇒2月に”出張旅費+交通費”で150万円使う
上記のようなパターンでのみ15,000円のキャッシュバックを得られます。私感で言うと、相当ハードルが高いと思います。しょっちゅう新幹線などで移動していないとこれほどの交通費にならないでしょう。
逆に毎日仕事をするのに移動ばかりという方は場合によってはメリットとなるでしょう。
個人事業主はキャッシュバック型とポイント型のどっちが良い?
キャッシュバック型は頻繁に”出張旅費+交通費”を経費にできる人が得する仕組みであり、それ以外の人はメリットを享受できないので、ポイント型にするのがオススメです。
JCB法人カードのデメリット
- 審査が厳しい(新設法人は通らないかも)
三井住友マーチャントメンバーズクラブカードの特徴
- 年会費が1,250円+税で法人カードの中で最安(年会費をタダにする方法あり)
- JCB法人カードよりは審査に通りやすい印象
- VISA、マスターカードなのでJCBより使える場所が多い
- カード券面に会社名(または店舗名)が入る
- 年会費400円+税で従業員専用の法人カードである「パートナーカード」を作れる
- その年に1度でもカード利用すれば無料でETCカードを何枚も発行できる
- 分割払い、リボ払い可能
- 事業用資金としてキャッシング可能!
- ポイント還元率は0.5%
- 1,000円利用ごとに1ポイント=5円相当
- 事業でよく利用するであろうサービスを特別割引で利用できる「ビジネスサポートパック」がある
- 福利厚生代行サービスがある
国内外数1,000ヵ所の契約宿泊施設やスポーツクラブ、人間ドックや英会話学校などの幅広いサービスを割引料金でご利用になれます。引用元:三井住友法人カード公式ページ
1,250円+税の年会費を無料にする方法とは?
実は三井住友マーチャントメンバーズクラブカードの年会費をタダにする方法があります。JCB法人カードは無料にできないので年会費コストをなくしたい方は三井住友マーチャントメンバーズクラブカードのほうがオススメになります。
三井住友マーチャントメンバーズクラブカード年会費を無料にする条件
- 年間のカード利用代金が20万円を超える
三井住友マーチャントメンバーズクラブカードのデメリット
- 国内旅行傷害保険がない
- JCB法人カード同様、ポイント還元率が物足りない(0.5%)
三井住友マーチャントメンバーズクラブカード公式申込みはこちら
まとめ
いかがでしたか?ざっと見てきてわかるように、法人カードビギナーであれば年会費がかからない、審査も通りやすい三井住友マーチャントメンバーズクラブカードに軍配が上がります。
いざというときの資金調達にキャッシング可能なのも三井住友マーチャントメンバーズクラブカードです。ただ国内旅行傷害保険の有無のようにJCB法人カードにあって、三井住友マーチャントメンバーズクラブカードに無い機能もあるので、ご自身のビジネスシーンに合わせて選ぶことが重要です。