ETN iPath(アイパス)とはどういった金融商品か?

2011年11月下旬に六本木ヒルズの標高の高い場所で楽天証券さんのセミナーに出席させていただきました。

今回楽天証券さんでセミナーに参加して、これから株を始める人に、これはいいなって思うことがあったので、そのことを書きます。

今回新たに「ETN」っていう投資商品ができたようです。
バークレイズ銀行っていう銀行がETNっていうのを発行してます。
バークレイズ銀行が発行してるETNのことをiPath(アイパス)と言うそうです。

楽天証券で口座を開いてETN商品を買えます。

ETNというのは、特定の指標に連動することを保証した債券です。

といっても何をいってるのか全然わかりません・・・

そもそも株初心者がETNって投資商品を理解するのは結構大変です。
たとえば、ETNをわかりやすく説明してます!ってなサイトや本があったとしても、
その説明の中ですでに意味不明な言葉がめちゃくちゃあるので、まったく理解できません。

ただどんな投資商品にも共通するのは、
何かに投資したときに、お金が増えるか減るか?ってところです。

ETNという投資商品もどういうものかはよくわからないと思いますが、
これにお金をつぎ込むと投資金が増えるか減るワケです。

私たちが投資をするとなったときに、一番関心があるのは
つぎ込んだお金が増えるか、減るのか? だと思います。

ETNっていうのも、私たちのお金を増やしてくれるものでなければ、なんら意味のないものです。

ってことで、ETNの本題に入る前に、ETNを含めた投資商品すべてに共通することをまずは書きます。

さて、
すべての投資商品は値段がコロコロ変わります。

値段が安い時に買って高くなったら他人に売れば儲かります。
セブンイレブンのおにぎり半額セールのときに50円で買ったやつを他人に100円で売れば50円儲かるってのと同じです。転売みたいな感じです。

で、ここで重要なことがあります。
安い時に買って高くなったら売るっていう転売をしよう思ったときに知りたい情報というのがあります。

それは値段の推移です。
今年の8月はA商品がいくらだったのか?
11月はいくらだったのか?
今いくらなのか?

ウチラが物を買おうとしたときには値段を必ずみます。
で転売しようと思う人は「できるだけ安く買ってやる!」って思います。

今現在の価格が安いかどうかは過去の値段と照らし合わせて判断します

500円で売買されてる物を1000円で仕入れる人はいません。
でも、「値段の相場=値段の推移」を知らないと、そういうことをしてしまうかもしれません。

というか、株初心者の多くがこういう失敗をします。
多くの人が、自分が買おうとした投資商品が今までにどういう価格推移をしてきたかを知らないで株を買ったりします

安く買って高くなったところで買うというやり方で儲ける以上、
値段の推移を知ることは絶対必要です!!

じゃあ値段の推移をどうやって見るか?ってことですが、楽天証券などネット証券で誰でも見れます。それが↓の図。

rakuten ipath
こんなふうにウチラが買おうと思っている投資商品はすべて値段の推移が見れるので安心してください。
スゴイですよね・・・
モノとしてはまったく同じモノなのに、時期によって値段がこうも変わってきます。
儲けようと思ったら矢印で指してる②の位置で買い、①のような高いとこで他人に売るのが一番大きく儲かります。

この図だけを見た場合、現在の値段は安いと思いますか?高いと思いますか?
この図で言う”現在の値段”とは一番右の部分です。

大体6500円あたりですね。
過去の一番高い時期と安い時期と比べるとちょうど中間あたりです。
だから、この図だけを見た場合、「今の価格は安くもないし高くもないかな」って判断できます

この判断ができるだけでも十分です。
もっと本格的に株で稼ごうと思ったら、もっといろんな判断の仕方があるので、株本などで勉強してみるといいでしょう。

ただし、投資商品の価格推移っていうのは半永久的に変わり続けるので、上図の段階では中間くらいでも、1年後に推移を見返すと実はめちゃくちゃ高い時期だった・・・な~んてことや、「あのときの値段ってめちゃ安かったんだね、買っておいてよかったね!」な~んてことになるわけです。

投資の難しいところは、こういった図で推移をみても、その時点で本当に安いのか、高いのかを完全に見抜くことはできないんです。

だれしも、「今の値段は高そうだ」「今の値段は安そうだ
っていう手探り状態でお金をつぎ込んでいるってことなんです。

投資をするってことはそういうことなんだってことをまずは知っていて下さい。

ちなみに、さっきのような図のことをチャートって言います。

ちなみに、株を知らない人でもリーマンショックで株暴落したとかって話くらいは耳にしたことがあると思います。

もちろんリーマンショックの大暴落の形跡もチャートを見ればわかるんです!
すごい値段が下がってますね・・・
値段見てください!それまで14000円だったのが8000円とかになってます。
これは恐ろしいことです・・・
これによって多くの人が大損しました。私も大損しました・・・
rakuten i

ETNを買うメリット

さて、ETNも投資商品なので、値段がコロコロ変わります。
なので、まずは値段の推移を必ず意識しよう!ってことです。

で、ETNってなんぞや?って本題に入ります。
ETNとは何か?というより、そもそも
ETNを買うとどんな良いことがあるのでしょうか?

テキトーにまとめてみました。

①株を買う感覚で買うことができる
②株と違って、豚や牛、砂糖やコーヒー、トウモロコシや大豆、原油、金や銀などに間接的に投資できる
③株と違う値動きをするものがある
④豚や牛などを安い時に買って、高くなったら売る!
そうすればたとえ日本で豚や牛が100グラム1万円になっても困らない。

いくつかETNの特長を書きましたが、
大事なのは①株を買う感覚で買うことができるってこと。

ネット証券の株口座を作って、トヨタなど企業のの株を買うような感覚で、豚や牛、砂糖やコーヒー、トウモロコシや大豆、原油、金や銀に投資できます。

③~株と違う値動きをする~
株だけにお金をつぎ込んでると、株式市場全体が低迷したとき、自分の資産をどんどん減っていきます。

ただ、豚や牛、砂糖やコーヒー、トウモロコシや大豆、原油、金や銀などは株式市場全体が低迷したときでも、値段が上がることがあります。

賢い人は、資産が減るのを嫌がるので、株式市場全体が低迷したときでも、値段が上がるものにはお金をつぎ込みます。

そうすれば株の部分で大損してても、豚や牛の部分で大儲けして、プラマイゼロになるかもしれません。こんなふうに複数の投資商品にお金をつぎ込んで大損するのを防ごうとするやり方を分散投資っていいます。

「片方下がれば片方上がる」ってのは大儲けへの道じゃないかもしれないですが、長い目でお金を増やそうと思ったら分散投資が一番良いと思います。

⑤~豚や牛などを安い時に買って、高くなったら売る!そうすればたとえ日本で豚や牛肉が100グラム1万円になっても困らない~

たとえば、スーパーで牛肉が超高くなったとき、みなさんは困りますよね。
「100グラム1万円なんて買えないわ!飢え死にしろってなこと!?」

食料が今よりグン!と高くなる可能性があるワケです。
そうなって困るのがイヤな人は、今のうちに豚や牛を買っておきましょう。

なぜかというと、豚や牛がグン!と高くなっても困らなくなるからです。
もし牛肉100グラム500円のときに買ってれば、牛肉100グラム1万円になっても全然ダメージはありません。だってすでに買って持ってるんだもん。

ただ単に”1000円”というお金だけをそのまま持ってても、
30年後も原則1000円のままです。当たり前ですね。
1000円札がある時1万円札になるワケありません。

でも、モノの値段はどんどん上がるかもしれません。
すると、1000円で当時の100円アイスも買えなくなるかもしれません。

それを考えると、1000円をタンス預金とかしてると、将来超貧乏になるかもしれません! だって100万円持ってても当時の100円アイスが100個くらいしか買えないかもしれません。

そんなときに例えば100円アイスにお金をつぎ込んでれば、100円アイスの値段がどんどん上がっていって、投資金の100円が10万円とかになったりするから、100円アイスの値段が超上がったとしても困らないワケです。

以上のことをインフレ対策って言いますが結構難しいですよね・・・

要するに、
今のうちに豚や牛、砂糖やコーヒー、トウモロコシや大豆、原油、金や銀を持っておけば、それらの値段が超高くなってもお金に困らないですよ!ってことです。

ETNには他にも細かいルールや特長がありますが、全部覚えるのも大変なので・・・

ETNのおかげで、株を買う感覚で簡単に分散投資ができるようになった

と思ってもらえたらと思います。

ETNには他にも特徴がありますが、難しい話になるので今はいいです。

楽天証券のHPでETNのその他の特徴が書いてあります

わからなかったらフリーダイヤルがあるので電話で聞きましょう。楽天証券 0120-41-1004

さらに、ETNには面白いものがあるんです!!

さっきリーマンショック時の株の暴落チャートを見せました。
リーマンショック時にはほとんどの投資商品の値が大きく落ちました。

世界経済が大幅に落ち込んだ時、大幅に値が上がるやつがあるんです。
ETNの中にVIXって商品があるんですが、これが日経平均とほぼ真逆な動きをするんです。

世界経済が低迷すればVIXっていうのが必ず上がるわけではないですが、
そうなることが多いのです。

というのも、VIX指数というのは将来の相場に対する先行き不安を表すものらしいのです。

リーマンショックが起きたときはこのVIX指数が史上最高値になりました。
皆の将来への不安がMAXになったときなんでしょうね。
たとえば、リーマンショックの前にVIXっていうのに投資してたらお金が沢山増えたことになります。

リーマンショックのときに株ばかり持ってた人は、大損しました。
リーマンショックのように世界経済に大打撃を与える出来事が起こると、何もかも下がって、お金が急激に減るってイメージがありますが、そんなこともない。。
逆にお金が増える投資もあるってことです。

まさに分散投資って感じなんですが、株式市場全体が大暴落したときに、
このVIXってのが大暴騰(めちゃくちゃ上がる)することが多いので、株で損した分を助けてくれる役目がある
んですね。

ただ、ipathの中にあるVIX中期先物指数ってという投資商品はVIX指数そのものではありません。VIX指数の動きに連動することを目指して運用されるものなので、VIX中期先物指数やVIX短期先物指数はVIX指数に近い動きをするってイメージを持つといいかもしれません。

ETNに関して私の感想ですが、今まで以上に手軽にいろんなものに投資できる機会が増えて分散投資ができる環境が整ったことは良いことだな~って思いました。

現在楽天証券でETN取引の手数料無料キャンペーンをやってるようです。
みなさんも株だけにお金をつぎ込まないで株と違う値動きのやつにも投資したほうがいいですよ!

実際にアイパスETNを注文してみました

実際に、ETNを注文してみました。
全体的な値段が下がると、上がるVIXってのを楽天証券で注文してみました。

私が注文したのはVIX中期ってやつで2011年12月現在この1個6000円くらいで買えます。株より全然安いですね。こんな安いと誰でも買えますね。

実際の注文画面を画像で載せてみたので参考に。

rakuten ipa

さらにアイパスの全9銘柄の証券コードも載せておきます。
私が買ったのは上から2番目のやつです。
rakutenipa

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